広汎子宮頚部摘出術について

子宮頚がんの手術には、異形成や0期の段階では「円錐切除術」が行われている。

 

これは局所麻酔で、子宮の入り口を円錐方に切り取る手術で、オペ後の妊娠・出産も可能になる。

 

でも、0期を超えて、1a1期を超えて、1a2期以降のがんについては一般的に「広汎子宮全摘術」が行われている。

 

欧米では以前より広汎子宮全摘術の様に子宮を前摘出するのではなく、病変の周囲部分を切り取る「広汎子宮頚部摘出術」が行われてきた。

 

日本では、その後の浸潤や転移などを防ぐため広汎子宮全摘術が選択される事が多かったが、子宮全摘出ではその後の妊娠・出産が不可能になってしまうため、病変部に準じた手術が選択される様になってきた。

 

と言っても、まだ安全面を考慮して子宮全摘術が選択されるケースが多いと言う。

 

妊娠や出産を希望する方にとっては子宮全摘術は絶望的な事。

 

私も最初は近所のクリニックで子宮がん疑いと言われた時は、今後は妊娠・出産は難しいだろう・・・と言われ、死にたいほどに落ち込んだ経験がある。

 

ドクターにとっては確実にがんを摘出したい・・・でも患者にしてみれば、妊娠や出産の望みは残しておきたいもの・・・。

 

日本でもオペ後の妊娠・出産が可能な「広汎子宮頸部摘出術」が行われる様になってきた。

 

私はこのオペのおかげで子宮がんになっても、克服して出産をする事が出来た。

 

慶応大学病院ではこれらの症例を多く扱っている。

 

10年前だったらこのオペは受けられず、子宮全摘出になっていただろうと思う。

 

医療の発展は目覚ましいもので、不可能を可能に変えてしまう。

 

子宮頚がんは若い方の発生率が高まっていて、子供を持たない選択をする方や子供を持つことが出来ない方も増えている。

 

子宮頚がんは定期的に検診を受ける事で予防や早期発見が確実に出来る病気なので、他の発見が難しいがんに比べれば確実に患者数を減らす事が出来る。

 

でも、まだまだ定期検診を受ける方の割合は低くいのが現状です。

 

20代30代の若い方も、定期的に気軽に産婦人科に通う時代が来れば良いな〜と思います。